フェイスブック(FaceBook)傘下のインスタグラム(Instagram)は2020年8月5日(水)に、短編動画を投稿する機能「リール(Reels)」のサービスを開始しました。インスタグラムは、世界的に流行している中国北京字節跳動科技(バイトダンス)のアプリ「TikTok(ティックトック)」に対抗するモノとしてこの度リリースしました。
もちろん日本でも利用できるようになっており、日本で流行っていたTikTokからユーザーを奪い取れるのでしょうか。
TikTokは、中国企業が運営しており、個人情報を中国政府(中国共産党)に渡しているという懸念から、アメリカを始めあらゆる国でも使用禁止の検討がされています。
そこで今回は、日本でもこれから流行ってくるであろうインスタグラムのリール(Reels)についてご説明します。
インスタグラムのリール(Reels)とは?
インスタグラムは2020年8月5日(水)にリール(Reels)という短編動画アプリを発表しました。
↓↓↓インスタリール発表のツイートです↓↓↓↓
Hellooooo, Reels 🙌
Introducing a new way to create and discover short, entertaining videos on Instagram.
Reels is rolling out today to more than 50 countries around the world.
🤳🤩🎥✨😂👀💯https://t.co/RfXDhYawSF pic.twitter.com/FjSGSpSGpn
— Instagram (@instagram) August 5, 2020
こちらを見ればお分かりのとおり、インスタのリールはTikTokと同じように動画に音楽やエフェクト、速度を変えれたりなどで楽しく気軽に加工して拡散できるアプリとなっています。
そのため、インスタに既にあるIGTVとはちょっと使い道が違いますし、インスタグラム側もリールに力を入れていきたいと思っているのではないでしょうか。
実際のリールの使い方を説明する前にリールがインスタからリリースされた背景についてご説明します。
インスタグラムのリール(Reels)がリリースされた背景
インスタグラムは皆さんも既にご存知かと思いますが、Facebook傘下にあり、写真や動画の投稿に特化したSNSアプリです。始めは写真をメインに利用されていたのですが、動画が身近になってきた背景もあり、動画の投稿も可能となりました。「インスタ映え」という言葉が流行語になったように、綺麗な写真を撮影して、インスタで「いいね」をもらうことを目標としている人も多く、若者を中心に人気に火がつきました。
また近年の若者は、友達とのやりとりにLINEなどではなく、インスタのDM(ダイレクトメッセージ)を使って連絡を取り合うようにもなり、インスタが単なる写真・動画の投稿アプリではなく、コミュニケーションのインフラへと生活に密接的に根付いてきています。
そんなインスタグラムは、2018年6月にIGTVという縦長フォーマットの動画機能を発表しました。Instagramのアカウント持っていれば誰でも利用できることからYouTubeの横長動画とは違って、スマホを意識した縦型の動画を投稿するようになっていました。
しかし、このインスタのIGTVはそこまで人気に火がつかずに、代わりに中国アプリのTikTokが世界的に流行っていき、情勢が危ぶまれていました。
そのような中で、TikTokは中国企業のアプリであり、YouTubeやインスタグラムなど様々なアプリと連携できる点からも非常に情報漏洩リスクの声があったため、実際にアメリカ合衆国大統領のトランプ氏もTikTokは危険なアプリと断定して使用禁止を目指しています。
2020年9月15日までにアメリカ企業にTikTokの米国事業売却取引の合意成立がない場合は閉鎖させると名言しています。
大統領の権限が絶大ということには驚きましたが、ここまでしっかりとやろうとする行動力は素晴らしいです。
マイクロソフトがTikTokの権利を購入するという噂もありますがどうなるでしょうか。実際にインスタグラムが一足先にリールをリリースしたことで情勢が変わるかもしれません。
まだ日本での禁止は何も明言されていないですが、埼玉県の公式アカウントは削除されましたし、これをきっかけに行政側がTikTokの使用禁止に動き出すかもしれません。
リールはTikTokに勝つことができるのか?その違いとは?
リールはTikTokに勝つために本気で仕掛けてきているかと思いますが、1つだけ厳しい理由があります。
それは音楽の使用範囲です。音楽には著作権があり、TikTokは中国企業のアプリということで著作権を無視して、あのように色々な曲を使用することが可能となります。TikTokに全ての音楽があると言ってもいいぐらいに、何でもあり、最新曲も利用できます。
この気軽に最新曲や人気曲を普通に使用して、動画を作成できるのが若者にウケているのですが、リールにはそのような著作権を無視したやり方ができないため、若者の定着がするかが気になるポイントです。
中国からこそできたアプリともいえます。
日本であれば、インスタグラム側がJASRACと包括契約を結んだ形にして利用できるようにするなど、法律上をしっかりとしないことにはリールもあまり活用されなくなってしまうかもしれません。
リールの使い方
リールはインスタグラムのアカウントを持っている方は誰でも使用可能です。
リールの投稿の仕方をご説明します。
No | リール説明 |
---|---|
① | リールの設定画面になります。設定の詳細はこちらをご覧ください。 |
② | フラッシュのON・OFF |
③ | キャンセルボタン |
④ | 音楽を選択できます。好きな音楽を選んでください |
⑤ | 0.3倍、0.5倍、1倍、2倍、3倍まで速度を変更できます。 |
⑥ | エフェクトをつけることができます。詳細はこちらをご覧ください。 |
⑦ | タイマーの設定で、動画の長さを最大15秒まで選べます。 |
⑧ | 撮影ボタンです。こちらを押すと撮影が始まります。 |
⑨ | アップロードボタンです。別撮りした動画をアップしたい場合はこちらから選択してください。 |
⑩ | リールだけでなく、ストリーズ、ライブを選択できます。 |
⑪ | インカメとの切り替えが可能です。 |
操作は至って簡単です。
基本的には音楽とエフェクトをメインで利用するかと思います。エフェクトは多く用意されているので自分の好きなエフェクトを探してみてください。
動画を選択すると撮影ボタンの横に「→」が表示されるので、そちらをタップして次に進んでください。
次に投稿動画の説明文と、通常の自分のフィード(投稿一覧)にも表示をするかを決めます。
説明文には、#(ハッシュタグ)を入れるようにしてください。
リールはリール画面だけに表示させて、通常のフィードに表示させたくない場合はこちらのボタンをOFFにしてください。
※私はちなみにリールは通常のフィードには表示させたくないのでOFF設定にしています。
これで一番したのシェアボタンを押せば投稿完了となります。
リールの使い方 設定編
リールには、①の設定画面で色々と設定することが可能です。
項目 | 説明 |
---|---|
ストーリーズを表示しない人 | ストリーズ(リール含む)を特定のこちらでフォロワーに見せたくないのであれば設定すればそのフォロワーには表示されません。例えば、友人とかに恥ずかしいなと思う内容をアップするのであれば設定することをオススメします。 |
親しい友達 | こちらでグループ化することが可能です。グループ化すれば非表示にしたい人などを一括で拒否設定ができます。 |
メッセージ返信を許可 | 「すべての人」「フォロー中の人」「オフ」の3つから選択可能です。自分の好きなように範囲を決めてください。 |
保存 | カメラロールやアーカイブに保存することができます。自分のスマホに保存したい場合は、カメラロールに保存をONにしてください。 |
インスタグラムのリール(Reels)とは?短編動画アプリTikTokに対抗!のまとめ
InstagramがTikTokに対抗してリリースしたリールがこれからどれだけの人気になるかは音楽数の多さです。
Instagramはアメリカの会社なので、外国の音楽は充実されてくるかと思いますが、日本で流行らすには日本の曲も充実する必要があります。
また、TikTokを禁止する国が増えてくることも予想されますし、日本でにいつ使用禁止になるかがわかりません。
若者から絶大な人気を誇っているアプリでもあるため、いきなり禁止にすることは考えづらいですが、個人情報漏洩のことを考慮すると使用するのは禁止したほうがいいかもしれません。段々、日本国民も情報漏洩の危機意識を持ちながら利用するアプリをしっかりと見極めて欲しいです。
私もTikTokではなく、インスタグラムのリールを利用して縦型の動画を投稿していこうと思います。
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