基本情報技術者試験は情報処理技術者試験の中で最も受験者数の多い試験で、「高度IT人材となるために必要な基本的知識、技術、実践的な活用能力を図るものとなっています。よくエンジニアは実力が重視されるため資格は必要ないと言う考えもありますが、就職や昇進・昇格する上で、この基本情報技術者試験の資格があると評価にプラスになる場合もあります。
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しかしITエンジニアの登竜門の資格といえ、基本情報技術者試験は意外にも難易度が高く、合格率も約30%となっています。そのためいちど受けて諦めてしまう方も実際に多いのですがしっかりと試験の中で出てくる用語を捉えて過去問を解くことで合格は可能です。
そこで今回は重要キーワードのテクノロジー系、ストラテジー系、マネジメント系の分野に分けてまとめてご紹介しますので、是非この単語一覧を覚えてください。
基本情報技術者試験のテクノロジー系 重要単語
基礎理論
シフト演算
2進数を表すビット列を左または右にずらす演算のこと。一般にn進数の数をk桁分シフトする時、左シフトの場合は元の数のnk倍、右シフトの場合は元の数のn-k倍になる。
例えば10進数で考えるとわかりやすいですが、「350」の10倍は「3500」、1/10倍は「35」のため。10倍は1桁増やす演算で、1/10倍は1桁減らす演算といえます。つまり2進数の場合は、「350」の2倍は「3500」、1/2倍は「35」となります。
ちなみにシフト演算には、論理シフトと算術シフトの2つがありますが、コンピューターはこのシフト演算を使って、掛け算や割り算を行っています。
算術シフト
符号付きの2進数のビット列を左または右へずらす演算。符号ビットは変わらず、左シフト後の空いた右側には0が入る。右シフト後の空いた左側には符合と同じ値が入る。
論理シフト
符号なしの論理シフトではシフト後の空いたビットに0が入ってくる。つまり、左シフト後の空いた右側には0が入り、右シフト後の空いた左側には0が入る。
ビット列全体を左にずらす論理シフトを「左論理シフト」、全体を右にずらす論理シフトを「右論理シフト」と呼ぶ。
丸め誤差
実数値を浮動小数点で近似する時や、数の下位桁を調整した時に生じた誤差。
例えば、10進数で10を3で割ってみましょう。10/3=1.33333・・・と割り切れない状態です。2進数の場合でも、割り切れないという状態が発生しますので、その割り切れない、はみ出たしまった誤差のことを表しています。
打切り誤差
計算処理の途中で計算をやめることによって生じる誤差のこと。円周率のように3.1415・・・と続いていく計算を打ち切る際に生じた誤差がわかりやすいかと思います。
桁落ち
極めて近い値同士の減算(引き算)では結果の有効数字の上位桁が0となり、実質的な有効桁数が減少することで起こる誤差。
2分探索木
2分木の各ノードに1つずつデータを格納したもので、ルート(親)のデータより小さいデータはルートより左の部分木内に、大きいデータは右の部分木内に存在するという性質を持つ。
スタック
後入先出し(LIFO:Last In First Out)のデータ構造である。複数のデータを順番に記憶し、最後に記憶したデータから1件ずつ取り出す。
例として最もわかりやすいのは、段ボールが縦に3段になっていたとします。そのときに、3つの箱を上から「A→B→C」と入れた場合、Aの箱が一番下にあり、Cの箱が一番上にある状態です。
A or Bを取り出そうした場合、Cを一番先に取り出さなければいけないため、スタックというのは、後に入れたものを先に出していくという順番です。
データを入れる操作をPush、取り出す操作をPopといいます。
ちなみにスタックは、入れ子(ネスト)になったサブルーチンの戻りアドレスを退避させる時などに使用する。
キュー
先入れ先出し(FIFO:First In First Out)のデータ構造で、主に待ち行列の管理に使用される。
スタックは後に入ったものが先に出ていく順番でしたが、キューは先に入れたものを先に取り出していく流れです。例えば「A→B→C」と入れた場合、出ていく順番は「A→B→C」となります。
そのため、車の道で言うと一方通行と考えれば、先に入った車が出ていかないとずっと閉じ込められてしまうということになります。
データを入れる操作をEnqueue(エンキュー)、取り出す操作をDequeue(デキュー)といいます。
共通言語基盤
ソースコードを書き直すことなく他のコンピューターアーキテクチャでも使用できる環境の定義で、CLI:Common Language Infrastructureである。
ディープラーニング
深層学習:Deep Learningで、人間の脳神経回路を模倣して、認識等の知能を実現する方法。
コンピューターシステム
パイプライン処理
命令を並列的に処理することで処理装置全体の高速化を達成する。1つ目の命令の「取出→解読」に入った時、2つ目の命令の「取出→解読」の演算を行う。このようにして命令処理をオーバーラップさせ、処理速度を高速化する。
プリエンプティブ方式
マルチタスクOSが、複数タスクの重要度や緊急度に応じて処理を制御すること。
メモリインタリーブ
主記憶をバンクと呼ばれる独立して動作可能な部分に分割し、分割されたバンクごとにバスをつなげて同時アクセスを可能とした方式。
CISC
複雑な命令セットを持つ従来型コンピューターアーキテクチャ。高機能だが、各命令を実行するのに多くのクロックサイクルを要する。
RISC
複雑化した命令を単純化して処理速度を高速にするアーキテクチャ。命令長と実行時間を揃えることで、パイプライン処理にも適する。
FPGA
Field Programmable Gate Arrayの略称で、プログラミング可能なLSI。
フラグメンテーション
記憶領域の割り当てと解放を繰り返すことによって、細切れの未使用領域が多数できてしまうこと。
キャッシュメモリ
コンピューター全体の処理速度を向上させるために設けられた高速な半導体メモリである。主記憶装置とCPU内のレジスタとのアクセスギャップを埋める。
SRAM
SRAM(スタティックRAM)は、フリップフロップ回路で情報を記憶する。レジスタやキャッシュメモリに利用され、高速・低集積・小容量・消費電力大の特徴がある。
DRAM
ダイナミックRAMは、コンデンサにより情報を記憶する。数ミリ秒間隔で再書き込みが必要で、低速・高集積・大容量・消費電力小の特徴がある。
SDXC
SD eXtended Capacityで、SDメモリーカードの上位企画の1つでファイルシステムにexFATを採用し、最大2Tバイトの容量に対応。
PROM
.電気的にデータの書き換えや消去は可能で、安価・構造が簡単・高集積化が可能・バックアップ用電源が不要などの特徴を持つ。
RFID
カードに埋め込んだ微小なICチップに情報を記憶し、電波によって情報交換や管理を行う技術。
NAS
Network Attached Stirageで、コンピューターなどからネットワーク経由でアクセスできる外部記憶装置。
ブートストラップ
コンピューターの電源が入ってから操作ができるようになるまでの1連の処理。
パイプ
コマンドやプログラムの実行結果を標準出力に出さず、直接別のコマンドやプログラムの入力として渡したいときに使う機能。
リダイレクト
標準入出力や標準エラー出力をファイルに切り替える機能。
割り込み
実行中のプログラムを中断して緊急度の高い別の処理を行い、その処理が終了すると中断していたところから実行を再開する。
フェールセーフ
コンピューターシステムに障害が発生した時、被害を最小限に食い止めて安全を保つ機能で、あらかじめ設定したより安全な状態の方へシステムをダウンさせる機能や対策をする。
フォールトトレラント
システムに冗長性を持たせることで、障害時でも発生以前と同様の処理能力を維持したまま処理を続行できるようにしたもの。
水平機能分散システム
各コンピューターが対等に位置し、異なる処理機能を持つシステムである。
グリッドコンピューティング
ネットワークを介して遠隔地の複数のコンピュータを統一的に利用することで高い処理能力を得ようとするシステム。
タンデムシステム
負荷分散システムとも呼ばれており、処理装置の負荷分散を行う。複数のCPUに別の処理を分担させることでシステム全体の処理速度の向上を図っている。
垂直機能分散システム
水平機能分散システムとは違って、利用者から見て1つのように見えるが、複数のコンピューターシステムが垂直に接続され処理を分担すること。
水平負荷分散システム
一般的には同じ機種のコンピューターを複数動作させ、同一の処理機能を持たせるシステム。
クライアントサーバ方式
サーバーにデーターベースを置き、アプリケーションとユーザインターフェースをクライアントに置いた2階層のシステム
三層クライアントサーバシステム
2階層でクライアントに置いていたアプリケーションをサーバーに置いて、システム性能や保守性を高めたもの。
スケールアウト
Scale Outで、既存のシステムにサーバーを追加導入することによってシステム全体の処理能力を向上させる方法。
RAID
高速性や耐障害性を高める目的で、複数の外部記憶装置を1台の装置として管理する技術。
OSS
Open Source Softwareで、ソースコードの公開を前提にソフトウェアの改良・再配布が誰でも無償で行えるソフトウェア。
再入可能プログラム
プログラムが実行中であっても重ねて同一のプログラムが実行可能なもの。そのためプログラムを命令部分とデータ部分とに分ける必要がある。データ部分は書き換えが起こるのでタスクごとに複数個持たなければならなく、命令部分は書き込み禁止となる。
再使用可能プログラム
一度実行した後、再ロードすることもなく再び実行を繰り返しても正しく実行が可能なプログラム。
再配置可能プログラム
主記憶上のはどこのアドレスに配置しても実行可能なプログラム。
再帰的プログラム
自分自身を呼び出して実行できるプログラム。
NFS
分散ファイルシステムを実現するソフトウェア。ネットワークを介した複数のコンピューター間で、ファイルを共有するためのファイル管理システムソフトウェア。
CASEツール
Computer Aided Software Engineeringの略称で、ソフトウェア開発や保守の仕事を自動化する助けとなるツール。ソフトウェアの上流と下流工程ごとに上流CASEツールと下流CASEツールがある
LRU
実記憶装置上のページのうち、参照されない経過時間が最も長いページを追い出す方法。
FIFO
実記憶装置上のページのうち、最も古くから存在するページを追い出す方法。
UML
オブジェクト指向のシステム開発のツールシステム構成を決まったビジュアルな表記表で表す。種類として、オブジェクト図、クラス図、コンポーネント図、シーケンス図がある。
技術要素
AR
Augmented Reality:拡張現実とも訳される。実際に目の前にある現実の映像の一部にコンピューターを使って仮想の情報を付加することにより、拡張された現実の環境が体感できるもの。
ストアードプロシージャ機能
頻繁に使うSQL文による定型的な処理をあらかじめDBMSに置くもの。通信負荷の軽減を実現する。
ロールバック
データーベースの障害発生で中断された処理をその全てが行われなかった状態に戻すこと。マスターファイルのロールバックの場合、更新前情報を用いてロールバック処理を行う。
ロールフォワード
破壊されたファイルを障害発生の直前まで復元すること。バックアップファイルにセーブ以降の更新情報でファイルを全て更新し復元を行う。
排他制御
共有して使用することが不可能な資源をいくつかのプログラムで使用したいとき、1つのプログラムだけに使用を許可すること。
データベースの操作
射影:指定した条件で列を取り出す
選択:指定した条件で行を取り出す
結合:2つの表の関連する列同士で照合し新しい表を作り出す
ログファイル
コンピューターシステムの動作、状態、操作状況などの時間的水が記録されている。これによって障害回復がなされる。
RADIUS
Remote Authentication Dial In User Serviceで、ダイヤルアップしたユーザを認証するシステム。
リピータ
LANケーブルを延長する。OSI参照モデル第1層の物理層レベルで接続する。
ブリッジ
伝送方式や伝送媒体の異なるLAN同士をOSI参照モデル第2層のデンターリンク層レベルで接続する。
ルータ
WANを介してLAN同士を接続する.
また伝送方式や伝送媒体の異なるLAN同士を接続する。OSI参照モデル第3層のネットワーク層レベルで接続する。
ゲートウェイ
伝送方式や伝送媒体の異なるLAN同士を接続するOSI参照モデルの第4層以上で接続する。
DNSサーバ
ドメイン名やホスト名等とIPアドレスとの対応付けをするサーバー。
プロキシサーバ
内蔵ネットワーク(LAN)とインターネットの間に位置し内部ネットワークへの不正アクセスを防止してセキュリティーを確保するためのサーバー。
FTP
File Transfer Protocolで、ネットワーク上でファイル転送を行うためのプロトコル。
Telnet
ネットワークにつながっているコンピューターに手元の端末からアクセスして遠隔操作するためのプロトコル。
CSMA/CD方式
イーサネットなどのバス型LANで使用される通信回線制御方式。回線が空いていれば送信し、開いていなければ待機する。送出信号の衝突を検出した場合にはランダムな時間待機して再送信する。
SMTP
電子メールを送信したり、サーバー間で転送するためのプロトコル。
DHCP
ネットワーク上の濃度にIPアドレスを自動的に割り当てるためのプロトコル。
SNMP
ネットワークを運用するための各種機器を管理するためのプロトコル。
ARP
ネットワークに接続されているコンピューターのIPアドレスとMACアドレスを結びつけるために使用されるTCP/IPプロトコル。
MACアドレス
ネットワークに接続されている機器に組み込まれている固有の6バイトのコード。
ポート番号
TCPまたはUDPを使ったネットワークにおいて、どのアプリケーションの通信データ量を識別する番号。
マルウェア
悪意のあるソフトウェアや悪質なコードの総称。
コンピューターウィルスの機能
自己伝染機能、潜伏機能、発病機能を持つ。
ソーシャルエンジニアリング
ネットワークの利用者や顧客のなりすましなどの不正な手段によって、パスワードや機密情報を入手する行為。
DNSキャッシュポイズニング
PCが参照するDNSサーバーに偽のドメイン情報を記憶させることによって、アクセスしたPCの利用者を偽装されたWebサーバーに誘導すること。
ディレクトリトラバーサル攻撃
管理者が考えもしなかったファイルへのパスでサーバー内のファイルを指定し、本来は閲覧等が許されないファイルに不正アクセスする攻撃。
SQLインジェクション
悪意あるSQL文でデータベースを改ざんしたり、不正に情報を入手する攻撃。
共通鍵暗号方式
暗号化鍵と複合鍵が同じ。DES方式が代表的。
公開鍵暗号方式
暗号化鍵を公開し複合鍵を秘密にする。RSA方式が代表的。
ディジタル署名
電子署名とも言われており、2つの目的がある。
・受信者がメッセージの発信者を確認すること
・署名が行われた後でメッセージが改竄されていないか確認すること。
DMZ
DeMilitarized Zoneで、外部セグメントや内部セグメントからも確立された領域。外部からの不正アクセスを遮断し、DMZ内がウィルス感染したとしても内部セグメントに影響を及ぼすことを防ぐ。
SPF
Sender Policy Frameworkで、電子メールを受信するサーバーが送信元のドメイン情報と送信サーバーのIPアドレスからドメインの許諾がないことを確認する仕組み。
SSL
WWWやFTPなどのデータを暗号化して送受信するプロトコル。盗聴や改ざん、なりすましを防ぐ。
SSL-VPN機能
サーバーとクライアント間の通信の暗号化。盗聴、なりすましを防ぐ。
WAF
Web Application Firewallで、クライアントからウェブサーバーへの送信データをモニターして、Webアプリへの攻撃を遮断するシステム。
SSH
Secure SHellで、データを暗号化してリモートでコンピューターを操作するためのプログラム。
デジタルフォンレンジックス
コンピューターに関する犯罪などに対して、デジタル情報を収集分析して鑑識する技術。
セキュリティバイデザイン
システムの企画、設計段階からセキュリティー対策を組み込むこと
BYOD
Bring Your Own Deviceで、従業員が私物の情報端末を企業に持ち込んで業務に使用すること。情報漏洩、ウィルス感染などのセキュリティーリスク増大の危険性がある。
開発技術
ホワイトボックステスト
プログラムの内部構造や論理に基づいて、テストデータを作成する。
ブラックボックステスト
プログラムの内部構造を意識せずに外部設計からテストデータを作成する。
トップダウンテスト
上位から下位モジュールを順に結合してテストする。この時、未完成の下位モジュール動作をシミュレーションするスタブが必要。
ボトムアップテスト
単体テストが終了した下位モジュールから上位モジュールへ順に結合しながらテストする。この時、モジュールを呼び出すための未完成の上位モジュールの代わりをするドライバーが必要。
ウォークスルー
作成された仕様書などを開発担当者を含む複数の関係者で検討しエラーを発見する。
インスペクション
モデレーターのもとで行うレビューで、ウォークスルーをより組織化したもの。
リグレッションテスト
退行テストのことで、ソフトウェアの修正によって新たな誤りが発生していないかを検証する。
フォワードエンジニアリング
システム仕様からソフトウェア開発をするもので、工程の上流から下流へ工学的に作業を進めるアプローチである。ウォーターフォールモデルを伴う。
リエンジニアリング
ソフトウェアの再利用を工学的に実施するアプローチ。具体的にはあるソフトウェアに対してリバースエンジニアリングによって仕様確認を行い、その要求仕様を一部変更してフォワードエンジニアリングを行い、別のシステム開発に応用すること。
リバースエンジニアリング
ソフトウェアからシステム使用を作るもので、工程の下流から上流へソフトウェアの逆解析を実施するアプローチである。
DRM
Digital Rights Managementで、デジタルデータの利用や複製を制御する技術。デジタル著作権の保護。
アクティベーション
機能を有効にすることや、ライセンス認証すること。
アジャイル
仕様変更などに迅速な対応ができる、軽量型のシステム開発手法の総称。
ペネトレーションテスト
実際にシステムに侵入を試みることでセキュリティ上の脆弱性を発見するテスト手法の1つ。
基本情報技術者試験のマネジメント系 重要単語
プロジェクトマネジメント
ステークホルダー特定
プロジェクトに関する人・組織を特定し、影響などに関する情報を文章化すること。
アローダイアグラム(PERT)
プロジェクトの作業手順を表したもので、計画の進捗管理を行う手法。
COCOMO
COnstructive COse Modekで、ソースコードの想定行数をもとに、工数や期間等を見積もる手法。
ファンクションポイント法
5つの機能の難易度を数値化し、システムの複雑さ等による補正係数で調整した値を計算して、システム規模や開発工数・開発費用を見積もる手法。
PMBOK
Project Management Body Of Knowledgeで、目標達成のために人材資金者スケジュールなどを調整し管理する手法の知識体系。
プル型
ユーザが必要な情報を能動的に得るタイプの技術やサービスのこと。
クラッシング
プロジェクト全体の工程を短縮する手法の1つで、コストや資源を追加して日程の短縮を図る。
ミッションクリティカルシステム
システム障害が起こると企業活動や社会に重大な影響を及ぼす可能性が高い情報システム。
サービスマネジメント
サービスマネジメント
利用顧客のニーズに合致した適切なサービス提供と、運用維持管理を提供企業が行う仕組みのこと。
ITIL
英国商務局がまとめたITサービス管理を実行する上での業務プロセスと、手法を体系的に標準化したもの・運用規則に関するガイドブックのこと。
サービスレベル合意書
SLAと略して使われることが多く、提供するサービス内容、範囲、品質に対する要求水準を明記し、万一達成できなかった場合のルールを含めてあらかじめ合意しておく文章や契約書。
リスクアセスメント
リスクの大きさを評価して共用できるか否かを決定する全体的なプロセスのこと。
ファシリティーマネージメント(FM)
土地、建物、設備などのすべての業務用の不動産を最小コストで最大効果の状態で保有・運営・維持するための総合的な管理手法。
SAM(ソフトウェア資産管理)
組織で使用するソフトウェア、ハードウェア、ライセンスの3つを管理すること。
ITガバナンス
競争優位性の構築目的とし、IT戦略の策定や実行コントロールしてあるべき方向へと導く組織能力。
システム監査
監査対象から独立かつ客観的立場の監査人が情報システムを総合的に点検・評価し、組織の幹部に助言及び勧告しフォローアップする一連の活動。
保証型監査
一定の基準を満たすことの保証を与える監査。
助言型監査
問題点を検出して改善を提案・助言する監査。
CSA
Control Self-Assessmentの略で、リスクマネジメント等に関する統制活動の有効性に関して主観的に検証する手法。
基本情報技術者試験のストラテジ系 重要単語
システム戦略
エンタープライズアーキテクチャ(EA)
各業務と情報システムをビジネス、データ、アプリケーション、テクノロジーの4つの体系で分析して全体最適化の観点から見直すための技法。
BPR
Business Process Re-engineeringの略称で、ビジネスルールや既存組織を企業改革のためにプロセスの視点で職務・業務フロー・管理機構・情報システムを再設計(リエンジニアリング)すること。
ビジネスプロセスマネジメント(BPM)
業務プロセスを整理・分析して、どう改善すれば効率的・効果的に仕事ができるのかを継続して行うこと。
SFA
Sales Force Process Automationの略称で、IT技術を活用し情報を統合・共有化して営業活動の業務革新を図る。
BPO
Business Process Outsourcingの略称で、自社の業務処理の一部を外部業者にアウトソーシング(外注・委託)すること。
PBP
Pay Back Periodの略称で、投資の意思決定法の1つで、投資がどれだけの期間で回収できるかを見積もる方法。
ROI
Return On Invetmentの略称で、投資収益率の意味。収益力や投下資本の運用効率の指標。
SOA(サービス指向アーキテクチャ)
ソフトウェアの機能をサービスとみなし、そのサービスを組み合わせてシステム構築する概念。
スマートグリッド(次世代送電網)
新しい発電方法やIT技術を組み合わせて、安定的な電力の供給や最適な需要調整を図るシステム。
オフショア開発
低コスト、規制が非常に少ない海外にシステム開発を移管や委託すること。
SaaS(Software as a Service)
ソフトウェアをユーザ側が所有するのではなく、サービスを提供する事業者のサーバーからインターネットを通じて必要な機能だけを利用するクラウドの形態のこと。
Paas(Platform as a Service)
ハードウェアやOSなどのプラットフォームをインターネットを通じてクラウド利用できるようにしたもの。
Iaas(Infrastructure as a Service)
情報システム機材や回線などのインフラをインターネットを通じてクラウド利用できるようにしたもの.
グリーン調達
環境負荷の低減に努める事業者が、提供する製品やサービスを優先的に調達すること。
経営戦略
アカウンタビリティー
経営活動の内容・実績に関する説明責任。
M&A
企業の合併や買収のことで、自社にない技術やノウハウを獲得することにより新規事業を短期間で実現可能とする。
ベンチマーキング
業務や経営に優れた製品企業との比較から違いを定性的定量的に分析して変革を進めること。
コアコンピタンス
競合他社を圧倒的に上回る自社独自のスキルのこと。
PPM(Product Portfolio Management)
縦軸に市場占有率、横軸に成長性を取り、製品や事業を分類し戦略を決定。
シェアサービス
事業部ごとの間接業務やサービスを集約し、標準化することでコスト削減と効率化を図る経営手法。
PEST分析
マクロな外部環境分析をするための枠組みで、P:政治、E:経済、S:社会、T:技術を表す。
ERP(Enterprise Resourse Planning)
企業内の業務の情報を横断的に把握し、経営資源の最適化を計画する。
SCM(Supply Chain Management)
製造会社、卸や小売などを経て顧客に至るサプライチェーン全体をネットワークで結び、経営資源や情報共有しチェーン全体を最適化する。
CRM(Customer Relationship Management)
顧客対応のために企業内の関係部署全てで顧客情報とコンタクト履歴を共有し最適な対応を図る。
MRP(Material Requirements Planning)
生産に必要な資材の賞味所要量を求めて、品目、納期と合わせて生産計画を作る。これを基準にして資材の手配、納入、出庫の計画・管理を行う。
CRP(Continuous Relationship Program)
消費者が購入した分だけ補充する方式。
EMS(Electronics Manufacturing Servise)
経営の効率化の1つとして、他メーカーから受注した電子機器等の受託生産を行うサービス。
コンカレントエンジニアリング
新製品の商品化や新技術の開発を早めるため、同時並行的に作業してコストダウンを図る。
ニッチ戦略
専門的に特化した小規模市場を占め、後利益率を図る。
ブルーオーシャン戦略
未開拓な市場に経営資源を投入する戦略で、競合がいないため、独占的に儲けることができるメリットがある。
ロングテール
ネット販売などによって多品種少量販売で売り上げや利益を上げる方法。
3C分析
顧客(Customer)、自社(Company)、競合他社(Competitor)の3要素によって自社の状況を分析。
CSF(Critical Success Factors)
主要成功要因のことで、経営戦略を実施する際、目標・目的を達成する上で重要な影響を与える要因のこと。
KPI(Key Performance Indicator)
重要業績評価指標のことでビジネス戦略を実現するために設定した具体的な業績評価指標のうち重要なもの。
KGI(Key Goal Indicator)
重要目標達成指標のことで、業務プロセスの目標と達成されたかどうかを評価する評価基準。
LTV(ライフタイムバリュー)
顧客生涯価値のことで、顧客が取引する期間を通じて企業に与える利益や価値。
IoT(Internet of Things)
様々なものに通信機能を持たせ相互に通信制御する仕組みのことで、モノのインターネットと呼ばれている。自動認識・制御・遠隔計測などが可能。
ディジタルデバイド
PCや通信などを利用する能力や機械の違いによって、経済的又は社会的な格差が生じること。
JIT(Just In Time)
必要なものを必要な時に必要な量だけ生産するシステム。
企業と法務
CSR(Corporative Social Responsibility)
企業の社会的責任のこと。CSRの活動が直接的な売り上げに結びつかないが社会的貢献の意味合いが高い。
裁量労働制
業務遂行の手段や方法、時間配分などを大幅に労働者の裁量に委ねる仕組み。
TQM(Total Quality Management)
総合的品質経営のことで、従業員が経営的課題に対しても取り組むこと。
BCP(Business Continuity Plan)
災害等のリスクが発生したときに重要業務が中断しないこと。
公益通報者保護法
企業の不正等を内部告発した労働者の解雇無効等の保護をする法律。
PTS法(Predetermined Times Standards System)
各作業の正味時間を分析する方法の1つ。
IFRS(International Financial Reporting Standards)
財務諸表作成に関する国際的会計基準。
NDA(Non-Disclosure Agreement)
守秘契約のことで、秘密の情報を第三者に開示しない契約。
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