IT雑学

503エラーとは?Service Temporarily Unavailableの5つの原因と解決方法

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ウェブサイトを運営している中で特定のページで「503 Service Temporarily Unavailable」といったエラーメッセージが表示されている場合があります。
ユーザが情報を知りたいという期待を込めてわざわざウェブサイトに訪れたのに対して、503エラーが表示されることはウェブサイトの信用が落ちてしまい、サイトの価値が下がってしまいます。

そこで503エラーはなるべく発生させないようにしたほうがいいのですが、なぜ表示されるのかがわからない方のためにその原因と対策についてご説明します。

先に結論だけお伝えすると、503エラーはサイトの閲覧上限数が超えてしまって一時的に発生しているのが原因です。そのため、同時アクセス数が減少すれば自然に回復することが考えられます。特にあるのが、テレビなどで自分の紹介している記事の内容が紹介されて一気にアクセスが増えたなどがありえます。

もちろんそれ以外にも503エラーの原因がありますので、原因と併せて解決方法もご紹介していきます。

503エラーとは?

Webサイトを運用していると何らかの原因でサイトが閲覧できなくなってしまうエラーが発生します。
503(Service Unavaliable)エラーは、サーバー側に負荷がかかりすぎることによって発生してしまうエラーです。

エラーが発生するとユーザーは他のサイトに流れていってしまうので、Web上での収益が途絶えてしまいます。ビジネスの機会損失に繋がらないように、出来る限り早急に復旧を行う必要があります。

503エラーは一時的に発生することが多いですが、時間が経過しても復旧されない場合は他が原因の可能性が高い

503エラーの原因

503エラーが発生する原因は以下の5つが考えられます。

  • サーバーメンテナンスの一時的な停止
  • Webサイトのアクセス集中
  • 共用サーバー内にある他サイトのアクセス集中
  • サーバー負荷による処理に時間がかかる
  • ルーター・モデム・パソコン・ネット環境の影響

これらの原因をそれぞれ詳しく説明します。

原因①:サーバーメンテナンスの一時的な停止

レンタルサーバーを借りている場合に、サーバー会社が一時的にメンテナンスを行っていると503エラーが発生することがあります。

このようなケースは実際にはエラーではないので、メンテナンスが終わるまで改善されません。なかなか改善されない場合は、レンタルしているサーバー会社に問題がないか問い合わせてみましょう。

サービス提供している会社の公式SNS(Twitter)でメンテナンス情報が公開されている場合もありますので、チェックしてみることをお勧めします。

原因②:Webサイトのアクセス集中

サーバーに急激にアクセスが集中した場合、503エラーが発生することがあります。
ユーザーからのリクエストに対して処理が追い付かず、サーバーを安定させるためにアクセス制限を設けます。

テレビCMやWeb広告を行った時は、アクセスが集中しやすくエラーが発生する可能性が高まります。

原因③:共用サーバー内にある他サイトのアクセス集中

共有サーバー内にある他サイトにアクセスが集中した場合、自サイトにも同様のエラーが発生することがあります。

サーバー全体での負荷を軽減するために、アクセス制限を設け、サーバーダウンを回避させます。

共用サーバーはさまざまなサイトとシェアしているため他の影響をうけやすい

原因④:サーバー負荷による処理に時間がかかる

Webサイトのデータの読み取り処理に時間がかかる場合にも503エラーが発生します。
ページ全体、画像の容量が大きい場合や、JavaScriptのプログラムに処理がかかってしまっている場合は注意が必要です。
またWordPressのプラグインやデータベースの誤作動によりエラーが起こることもあります。

サイト自体が重いと陥りやすいエラーです。

原因⑤:ルーター・モデム・パソコン・ネット環境の影響

ルーターやモデム、パソコンなどのハードウェア上のトラブルでエラーが発生しているケースもあります。
ハードウェアを長時間起動しておくと、ログや一時ファイルなどが大量に蓄積され、容量が圧迫されてしまい、コンピューターが正常に作動しなくなってしまいます。

また、ネット環境によるケースもあります。遅い回線を利用しているとサーバーからのアクセスがタイムオーバーとなり、結果としてエラーになることもあります。

503エラーを解決する方法

503エラーが発生するケースを挙げてきました。
それぞれの場面においてエラーを解消する方法について説明します。

  • 自分のWebサイトのアクセス集中の緩和を待つ
  • 他サイトのアクセス集中の緩和を待つ
  • レンタルサーバーのプランを変更
  • データサイズを小さくする
  • ルーター・モデム・パソコンの再起動

解決方法①:自分のWebサイトのアクセス集中の緩和を待つ

テレビCMやWeb広告などで一時的にアクセスが集中した場合は、アクセスが収まるのを待つ必要があります。
一過性の原因であるため、特になにもしなくても503エラーは解消しますが、ビジネス上の機会損失に繋がってしまいます。

解決方法②:他サイトのアクセス集中の緩和を待つ

他サイトのアクセスが集中した場合も、共有サーバー内のアクセスが落ち着くまで待つ必要があります。
同じような症状が頻繁に発生する場合は、自社サイトの責任ではないため、一度サーバー会社に相談してみましょう。

解決方法③:レンタルサーバーのプランを変更(専用サーバーなど)

アクセスが集中してしまい、サーバーの処理が追い付いていない場合は、レンタルサーバーのプランを変更してみましょう。様々なサイトとシェアして利用している共有サーバーではなく、専用サーバーに切り替えると他サイトのアクセス集中に対しても影響を及ぼさなくなります(自分専用のサーバーってかっこいいですね。)。

どうしても専用サーバーに変更できない場合は、上位プランにアップグレードすることもおすすめです。Xサーバーなど有名なサーバー企業ではビジネスに特化したプランが用意されているので、503エラーによる機会損失との兼ね合いを一度検討してみましょう。


解決方法④:データサイズを小さくする

画像やJavaScript、CSSなどのデータ量が多くなることによるエラーの発生では、データサイズを圧縮してみましょう。

画像の圧縮にはTinyPNGなど無料で使えるサービスが多数用意されています。WordPressを利用されている方はEWWW Image Optimizerをインストールすれば自動で圧縮してくれます。

JavaScriptやCSSの容量を少なくしたい場合は、使用しているコードエディタやWordPressのプラグインで圧縮可能です。使いやすいプラグインをインストールしてファイルサイズを小さくしていきましょう。

データサイズを小さくすることでSEOにも有利になる

解決方法④:ルーター・モデム・パソコンの再起動(機器やネットワーク環境の影響も記載)

ルーター・モデム・パソコンを長時間稼働していることにより、一時ファイルが大量に生成されてしまった場合は、一度再起動をしてみましょう。
一時ファイルは揮発性メモリに保存されていることが多く、再起動をすることによってファイルが削除され、ハードウェアがスムーズに動くようになります。

ネットワーク環境が遅い場合は、以下の方法があります。

  • ルーターを新しいものに変える
  • プロバイダを変更する

ルーターは常に新しい機器が販売されており、性能が上昇しています。最新の機器に交換することによってネットワーク環境が改善されるケースもあります。
また、インターネットが遅い場合は一度プロバイダに相談してみましょう。プロバイダによって性能が異なるので、別のプロバイダに変更することも1つの手です。

503エラーとは?の5つの原因と解決方法まとめ

503エラーが発生した場合は基本的には一時的なものが多く、自分のせいではないことがほとんどです。しかしサーバーの容量を多くするなどのプラン変更や自分でも予め対処しておく方法もありますので、その際にはぜひ対策を施してください。

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