これからプログラミング言語を学んでいこうと思った際にたくさんありすぎてどれを選択すればいいか悩む方が多いと思います。なぜプログラミング言語を学びたいかの理由が大事で、プログラミング言語を使って何をしたいかと言う目的によってオススメの言語は異なってきます。
もしやりたいことが決まっていれば「その目的+プログラミング言語名」と検索すれば答えは見つかると思いますが、中々そのような目的もなく、とりあえずプログラミングを勉強して年収をアップしたい等の理由などで始める方もいるので、速度が速くて高速なプログラミング言語や、資格に役立つプログラミング、仕事につながるプログラミング、人気があるプログラミングなどのような種目別でランキングをお伝えしていきたいと思います。
0からプログラミング言語を学びたいと言う方は、プログラミング言語を1つ習得するのではなく用途に応じて使い分けをしなければいけない事をまず知ってください。そのため優秀なエンジニアは1つだけではなく複数の言語を理解して、目的に応じて使い分けをしています。しかし基本的な考え方は一緒なので、その言語の書き方さえ覚えてしまえば簡単に習得が可能です。
最も人気があるプログラミング言語
人気があるプログラミング言語には様々な理由があります。例えば情報(リファレンスやブログなど)が多かったり、就職につながりやすいといったことが主に挙げられますが、プログラミングQ&AサービスのStack Overflowの2020年人気ランキングになります。
JavaScriptは、8年連続で最も一般的に使用されているプログラミング言語としての人気が高いです。TypeScriptが徐々に人気が上がっていて、C言語を上回っています。さらに2017年にトップ10に入っていたRubyは人気が下がっていて、GoやKotlinなどの新しい流行りのプログラミング言語に追い抜かれています。
順位 | プログラミング言語 | 得票率(複数回答あり) |
---|---|---|
1 | JavaScript | 67.7% |
2 | HTML/CSS | 63.1% |
3 | SQL | 54.7% |
4 | Python | 44.1% |
5 | Java | 40.2% |
6 | Bash / Shell | 33.1% |
7 | C# | 31.4% |
8 | PHP | 26.2% |
9 | TypeScript | 25.4% |
10 | C++ | 23.9% |
11 | C | 21.8% |
12 | Go | 8.8% |
13 | Kotlin | 7.8% |
14 | Ruby | 8.8% |
15 | Assembly | 7.1% |
16 | VBA | 6.1% |
17 | Swift | 5.9% |
18 | R | 5.7% |
19 | Rust | 5.1% |
20 | Objective-C | 4.1% |
21 | Dart | 4.0% |
22 | Scala | 3.6% |
23 | Perl | 3.1% |
24 | Haskell | 2.1% |
25 | Julia | 0.9% |
Webフレームワーク人気ランキング
今度はWebフレームワークの人気ランキングになります。jQueryは依然としてNo1を維持しており、続いて同じJavaScriptのフレームワークであるReact.jsとAngularが強いです。この点からもJavaScriptは万能な言語ですし、フレームワークの種類も豊富なので習得しておけば食いっぱぐれることはないと思います。
順位 | プログラミング言語 | 得票率(複数回答あり) |
---|---|---|
1 | jQuery | 43.3% |
2 | React.js | 35.9% |
3 | Angular | 25.1% |
4 | ASP.NET | 21.9% |
5 | Express | 21.2% |
6 | ASP.NETCore | 19.1% |
7 | Vue.js | 17.3% |
8 | Spring | 16.4% |
9 | Angular.js | 16.1% |
10 | Django | 14.2% |
11 | Flask | 14.2% |
12 | Laravel | 11.1% |
13 | Ruby on Rails | 7.0% |
14 | Symfony | 4.4% |
15 | Gatsby | 4.0% |
16 | Drupal | 3.2% |
学習したい人気プログラミング言語ランキング
Rustの注目度が急激に上がっています。やはり最新で高速に動く言語を求める傾向にありますね。
順位 | プログラミング言語 | 得票率(複数回答あり) |
---|---|---|
1 | Rust | 86,1% |
2 | TypeScript | 67.1% |
3 | Python | 66.7% |
4 | Python | 62.9% |
5 | Kotlin | 62.3% |
6 | Julia | 62.2% |
7 | Dart | 62.1% |
8 | C# | 59.7% |
9 | Swift | 59.5% |
10 | JavaScript | 58.3% |
11 | SQL | 56.6% |
12 | Bash / Shell | 53.7% |
13 | HTML / CSS | 53.5% |
14 | Scala | 53.2% |
15 | Haskell | 51.7% |
16 | R | 44.5% |
17 | Java | 44.1% |
18 | C++ | 43.4% |
19 | Ruby | 42.9% |
20 | PHP | 37.3% |
21 | C | 33.1% |
22 | Assembly | 29.4% |
23 | Perl | 28.6% |
24 | Objective-C | 23.4% |
25 | VBA | 19.6% |
GitHubの人気プログラミング言語ランキング
ソフトウェア開発のプラットフォームとして世界的に人気のあるGitHubでの人気ランキング2020になります。
JavaScript、Python、Javaの人気は根強く続いていますが、最近ではTypeScriptが上昇していますね。
順位 | プログラミング言語 |
---|---|
1 | JavaScript |
2 | Python |
3 | Java |
4 | TypeScript |
5 | C# |
6 | PHP |
7 | C++ |
8 | C |
9 | Shell |
10 | Ruby |
高速で処理するプログラミング言語ランキング
こちらはあくまで1つの目安として参考にしてください。必ずしもランキング通りの速度じゃない場合もございます。(出典:プログラミング言語大全)
順位 | プログラミング言語 |
---|---|
1 | Rust |
2 | C |
3 | C++ |
4 | Fortran |
5 | Ada |
6 | Go |
7 | OCaml |
8 | C# |
9 | Chapel |
10 | Haskell |
11 | Java |
12 | Swift |
13 | Julia |
14 | Pascal |
15 | F# |
16 | Node.js |
17 | TypeScript |
18 | Lisp |
19 | Dart |
20 | Racket |
21 | Erlang |
22 | Smalltalk |
23 | JRuby |
24 | PHP |
25 | Ruby |
26 | Lua |
27 | Perl |
28 | Python |
この中では「Rust、C、C++」の3つが特に高速で、最近注目を浴びているRustはオススメです。
初心者に優しいプログラミング言語
プログラミング言語でも書きやすさが異なってくるため、初心者のプログラミング学習ででつまずいてしまう可能性があります。私の周りでもプログラミングを始めたけど挫折したといった方が多いです。そのためプログラミング言語の学習を始めるのであれば、まず書きやすい言語から入ることをオススメします。
書きやすさと言う点で考えると、今最も人気があるPythonです。Pythonは、人工知能(AI)を作る上で非常に注目度が高まっており、また作業の自動化ができることから非エンジニアの人でも自分の業務を簡素化するために学習を始めている人が多いです。そんなPythonは、構文が簡単でライブラリーも豊富にあります。またコード自体も読みやすいことから、コードを見慣れていない初心者の方でも理解がしやすい言語だと思います。
Rubyは日本人のエンジニアが開発したプログラミング言語のため、文法も書きやすく、日本語ドキュメントも多くあるのがとても強いです。
また教育用として最も人気のあるScratchは、ビジュアルプログラミング言語でノーコード(コードを書かない)でプログラミングを作成できるため、簡単なゲームも手軽に作成できます。
非エンジニアにオススメのプログラミング言語
プログラミング言語を学んでいる中で陥りやすいのが、目に見えて成果が出ないことです。
例えば勉強であれば数学の勉強して、問題を解ければ数学の知識がついたと実感できます。しかしプログラミング言語は1つのアプリケーションを開発するのにかなりのコードを書く必要があり、成果がなかなか目に見えづらいです。
このように成果が見えづらい場合だと、非エンジニアの方がプログラミング言語を挫折してしまうことも理由の1つとして挙げられます。そこで私はすぐに成果が見えるプログラミング言語から学んでいく事もオススメしています。
例えば、HTML・CSSである程度のウェブサイトを構築した後に、JavaScriptでちょっとした動きをつけてみたりするのはわりと簡単です。さらには社会人が最もよく使うアプリであるExcelを自動化するのもとっつきやすく、イメージしやすいです。そこでExcel VBAを使って、自分がルーチン業務をしているものを自動化させるプログラミングを組むとプログラミングにどんどんはまっていくと思います。
非エンジニアにオススメのプログラミング言語:Javascript、VBA
資格に役立つプログラミング言語
プログラミング言語を学んで就職活動のために資格を取得したいと思っている方は、基本情報技術者試験を視野に入れていることでしょう。エンジニアの登竜門といわれる基本情報技術者試験の中には5つのプログラミング言語(C、Java、Python、アセンブラ、表計算)の中から1つを選んで、その言語を用いて回答していく問題があります。
試験の受かりやすさでいくと表計算が挙げられますが、試験に合格することが目的ではなく、プログラミングで何かを作ることが大事なので、「C、Java、Python」を選択することが実践的でいいでしょう。
仕事の現場でよく使われるプログラミング言語
せっかくプログラミング言語を学んでも自分の行きたい会社でその言語のエンジニアを募集していなかった場合、就職活動で困る場合もあります。そこで仕事の現場でよく使われているプログラミング言語も頭に入れておくと、いざ就職活動となった際にはとても役立ちます。
仕事の現場でよく使われるプログラミング言語:Java、C#、PHP、Ruby、Javascript
初心者にオススメのプログラミング言語のまとめ
これからプログラミング言語を学び始める人に向けて色々なランキングをお伝えしてきました。あくまでもいろいろな側面から見たランキングとなっていますが、1番は自分の作りたいものが何か、それに合ったプログラミング言語は何かというところは変わりありません。しかしそのような目的は今のところなく、とりあえずプログラミング言語を学びたいという方にはとても参考になるデータかと思います。
またこのランキングには出てこなかったCobol(コボル)というプログラミング言語もありますが、こちらは金融業界のシステムに使われています。これは古くからの名残で、古いプログラミング言語は基本的に使われなくなるので人気は無くなっていくのですが、特有の業界でのみ使われている場合もあるので、どこの企業に就職したいかで選択するプログラミング言語も変わる可能性はあります。
まずは自分のやりたいことなどを考えた上で、ない場合は一旦JavaScriptやPython、今人気のRustなどを勉強すると良いかと思います。
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