ウェブサイトを運営していたり、マーケティングをしている人であればGoogle Analyticsは必須の解析ツールで毎日のように利用されているかと思います。
GA4とは
GA4は最新トレンドが入ったGoogle Analyticsの最新版です。従来Google analyticsは、Universal Analyticsという形へ進化しました。
そして、Universal Analyticsとは別にFirebase Analyticsというアプリ解析ツールがありましたが、そちらがウェブにも転用されることによりGA4という最新ツールが発表。そのため、Universal Analyticsとは別のアナリティクスと考えた方がしっくりくると思います。
GA4
クロスプラットフォームでのユーザー計測の統合
一昔前までは、インターネットの世界でのユーザー活動はパソコンが主流でした。それからスマートフォンが誕生して、iPadのようなタブレットとデバイスを1つに限定せずに使い分けています。しかし、マーケティングをする上で1人のユーザーに対して施策を行っているのにデバイスを跨いでしまうとログが分断されてしまい正確な分析ができませんでした。そこでクロスデバイスで計測を分断させずに精度の高い分析が可能となったのがGA4です。
計測の方法としては、元々からあったUser ID、Google独自の計測方法であるGoogleシグナル、デバイスのCookieの3つのIDを用いることで精度の高い特定をしています。
自動計測が拡充
今まではGoogle Analyticsではページビューなど既にあるものしか指標として見れなかったのですが、GTM(Google Tag Manager)を使わないと見れなかった指標が自動でGA4だけで計測できることになりました。
たてエバスクロール数や、離脱クリック、サイト内検索、動画エンゲージメント、ダイルのダウンロードなど、自由に設定のON・OFFができるので計測したいものをGUIで自由に設定できます。
高度な分析がよりできる
GA360(有料版)でしか利用できなかった分析機能が利用できるようになりました。その代わりに、Google Analyticsの無料版でよく使われていたカスタムレポート機能がGA4にはありません。今後はGA4にも追加される可能性はありますが、期待は薄いかと思います。
機械学習により予測モデルができる
Googleは機械学習に力を入れており、「7日以内に購入に至る可能性」や「7日以内にサイト・アプリを利用しなくなる可能性」が予測できるようになっています。このように機械学習のレベルが上がってくることで、さらなる予測ができるようになるため、それに基づいて李マーケティングリストで再アプローチをしたりすることができます。
BigQueryへのローデータエクスポート
ビッククエリって言葉を聞いたことがあると思いますが、データを集約して統合することでより分析ができるようなものだと思ってください。そのためdata warehouse(DWH)がデータの倉庫として活用することが大事なのですが、今まではこのBigQueryにデータを送ることはGA360(有料)でしかできませんでした。しかし、GA4はBigQueryとの連携が可能になったため、よりウェブサイトなどのデータを利用して顧客分析をして施策などを打てるメリットがあります。
GA4に導入した方がいいのか
新機能はGA4中心に開発されることになるため、より細かい分析を行っていくのであればGA4を導入することをオススメします。
また現在最も利用が多いUniversal Analyticsが将来的にサポート終了になることも考えられます。そのことを考慮すると今の内に、GA4と同時利用することで、設定&データをためておくことで、本格的に移行することになっても大丈夫だと思います。
旧GAからGA4に移行する際のポイント
確実に今後GA4に完全移行するタイミングが来るため今の内からGA4も並行利用することをオススメしましたが、実際に移行した際に混乱するポイントをお伝えしておきます。
まず用語が大きく変わります。
ビューは使わずデータストリームへ変更
Google analyticsでは、「アカウント→プロパティ→ビュー」という階層になっており、ビューで細かく区切っていたかと思います。しかしGA4にはこのビューがなくなってしまい、代わりにデータストリームになっています。
このデータストリームというのは今までのプロパティと同じでデータを感じだと思ってください。
つまり、WEBデータ、iOSアプリ、Androidアプリを計測するのであれば、各データストリームで計測して、3つのデータストリームを1つのプロパティの配下に入れることでデータを統合して見れるような感じです。
データ送信種別が全てイベントとして送信される
今までの場合、1セッション内でのユーザーの行動をそれぞれのデータとして送信されていたのですが、GA4からは全てイベントとして送信されるため、イベント名でページビューなのか、どのイベントなのかを判断していく。
項目 | 旧GA | GA4 |
---|---|---|
ページビュー | イベントトラッキング | 購入 |
ページビュー | イベント | トランザクション |
イベント(page_view) | イベント(任意の名称) | イベント(purchase) |
もし今までのようにイベントトラッキング(クリックした箇所ををトラッキングするような物)を設定するのであれば、GA4はイベントパラメーターで同じように計測をすることができます。
カスタムディメンションの意味が変わる
皆さんもカスタムディメンションを利用したことがあるかもしれませんが、GA4のカスタムディメンションは、旧GAのカスタムディメンションとは意味が異なります。
旧GAでは、独自の変数を渡してGA上で分析する際に利用していたかと思います。GA4のカスタムディメンションは、レポートUIで利用するために設定するものと考えてください。
CV設定(目標設定)
コンバージョンの設定は、旧GAの場合は目標設定をする必要がありました。GA4ではコンバージョン設定するためにイベントの設定が必要となります。つまりイベント設定していないと独自でコンバージョン設定をすることができないめ、必然的にイベント設定を行ってからコンバージョンに該当するものをONにするというフローをとります。
GA4の実装方法は?
GA4は今まで大きく違うことがわかったかと思いますが、実装の仕方は今までの旧GAと変わりません。
基本的にGA4タグをサイトに直接貼る方法と、GTMを用いた方法の2パターンです。GTMを利用したことがある人はGTMの良さを理解しているのでいいですが、GAタグを直ばりしていた人はこれを機会にGTMでの実装に挑戦してみてください。初めは理解に苦しむかもしれませんが至ってシンプルです。
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