中国語(HSK)

HSKは外国語の国際的な指標CEFR(セファール)基準で作成されている

中国語(HSK)
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こちらの記事をご覧になられているということはHSKを受験されている方かHSKに興味を持っている方かと思いますのでHSKの説明は省きたいと思います。

HSKは中国政府に認定されている資格となります。

そのため、HSKはCEFR(セファール)と呼ばれる基準で作成されているため、世界基準の資格とも言えます。

このCEFR(セファール)とは「Common European Framework of Reference for Languages: Learning, teaching, assessment」の略になります。

CEFR(セファール)は、ヨーロッパ全体で、外国語の学習者の習得状況を示す際に用いられているガイドラインとなります。

例えば、有名なものですと英語ではTOEIC(トーイック)やTOEFL(トーフル)などがCEFR(セファール)を用いて世界的に評価されています。

HSKは、最初はCEFR(セファール)基準では作成されていませんでしたが、2010年のリニューアル時にCEFR(セファール)に合わせて作成されたことから世界的に外国語テストのレベルが比較しやすくなりました。

HSK6級の資格を保有していてもそれを知らない人にとってはレベルがわかりません。

しかし、CEFR(セファール)によってA〜Cのレベルに分けられているためHSK6級の場合、自分のレベルはCEFR(セファール)ではCに該当すると伝えればかなり中国語のレベルが高いということが相手にもわかります。

CEFR(セファール)の基準の見方は下記になります。

[box class=”yellow_box” title=”CEFR(セファール)の基準”]
A:基礎段階の言語使用者

B:自立した言語使用者

C:熟達した言語使用者
[/box]

上記のように分けられ、各レベルの中でさらに2段階に分けられるため、6つの段階で分けられます。

HSKのCEFR(セファール)のレベルについて

それでは、HSK1〜6級までがCEFR(セファール)のどの段階に該当するかを説明していきます。

HSKのレベルCEFRのレベル能力の説明
1級A1具体的な欲求を満足させるため、よく使われる日常的表現と基本的な言い回しは理解し、用いることもできる。
自分や他人を紹介することができ、どこに住んでいるか、誰と知り合いか、持ち物などの個人的情報について、質問をしたり、答えたりできる。
もし、相手がゆっくり、はっきりと話して、助け舟を出してくれるなら簡単なやり取りをすることができる。
2級A2ごく基本的な個人的情報や家族情報、買い物、住所、仕事など、直接的関係がある領域に関する、よく使われる文や表現が理解できる。
簡単で日常的な範囲なら、身近で日常の事柄についての情報交換に応ずることができる。
自分の背景や身の回りの状況や、直接的な必要性のある領域の事柄を簡単な言葉で説明できる。
3級B1仕事、学校、娯楽で普段出会うような身近な話題について、標準的な話し方であれば主要点を理解できる。
その言葉が話されている地域を旅行しているときに起こりそうな、たいていの事態に対処することができる。
身近で個人的にも関心のある話題について、単純な方法で結びつけられた、脈略のあるテクストを作ることができる。経験、出来事、夢、希望、野心を説明し、意見や計画の理由、説明を短く述べることができる。
4級B2自分の専門分野の技術的な議論も含めて、抽象的かつ具体的な話題の複雑なテクストの主要な内容を理解することができる。
お互いに緊張しないで母語話者とやり取りができるくらい流暢かつ自然である。
かなり広汎な範囲の話題について、明確で詳細なテクストを作ることができ、さまざまな選択肢について長所や短所を示しながら自己の視点を説明できる。
5級C1いろいろな種類の高度な内容のかなり長いテクストを理解することができ、含意を把握できる。
言葉を探しているという印象を与えずに、流暢に、また自然に自己表現ができる。
社会的、学問的、職業上の目的に応じた、柔軟な、しかも効果的な言葉遣いができる。
複雑な話題について明確でしっかりとした構成の詳細なテクストを作ることができる。
その際テクストを構成する字句や接続表現、結束表現の用法をマスターしていることがうかがえる。
6級C2聞いたり、読んだりしたほぼ全てのものを容易に理解することができる。
いろいろな話し言葉や書き言葉から得た情報をまとめ、根拠も論点も一貫した方法で再構成できる。自然に、流暢かつ正確に自己表現ができ、非常に複雑な状況でも細かい意味の違い、区別を表現できる。

HSKがこれから重要な資格となる日が来る

HSKは日本ではまだまだ知られていない語学の資格となります。

大学生の就職活動などではやはりTOIECが重視されています。

しかし、HSKはこれから日本でも非常に重要な資格の一つとして認識されて来るでしょう。

なぜなら日本にはすでに多くの中国人が住んでいますが、これから益々増えてきます。

特に中国人だけでなく、外国人労働者の受け入れを本格的に進めている日本政府の方針の影響をモロに受けます。

その中でアジアからの労働者が増加することはすでにわかりきっていることで、中国人だけでなく、東南アジアの人々がやってきます。

東南アジアには華僑が非常に多く住んでいます。

そのことから中国人ではなくても中国語が通じる人が多いと言えます。

そのため、日本の外国語教育では英語だけとなっていますが、日本以外の国では英語だけではなく、他の言語を学ぶことも重要と考えられています。

私が実際に中国に留学をしていた時でも中国語を学びに来ていた外国人はアジアだけでなく、アメリカやヨーロッパの人が多かったです。

中国語はもはや英語に次ぐ重要な言語として学ぶべき言語となっています。

日本でも小学生で英語が必須科目になりましたが、これから中国語を学ぶ人も増えて来るでしょう。

複数の言語を話せる人材は本当に貴重でどの企業も欲しがります。

これだけグローバル化が進んでいるので必然となるでしょう。

そのためにもHSKを取得することで世界的なCEFRの基準で自分のレベルをアピールすることもできます。

是非HSKを取得して自分の市場価値を高めましょう!!

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